尖石縄文文化賞に西野雅人さん 茅野市

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茅野市は18日、第19回宮坂英弌記念「尖石縄文文化賞」の今年度受賞者が、千葉市埋蔵文化財調査センター所長の西野雅人さん(56)=東京都江戸川区=に決まったと発表した。重要な貝塚の調査を数多く手掛け、海岸地帯に暮らした縄文人の生業(なりわい)や食に迫る研究が評価された。

西野さんは千葉県柏市出身。明治大文学部卒。大学入学と同時に貝塚の研究を始め、千葉県教育委員会、公益財団法人千葉県教育振興財団、市原市埋蔵文化財調査センターなどを経て、2013年から千葉市埋蔵文化財調査センターに勤務している。

05年には千葉県内の若手研究者と「千葉縄文研究会」を立ち上げ、主力メンバーとして活躍。千葉市にある縄文中期~晩期(約5000~3000年前)の史跡「加曽利(かそり)貝塚」の研究に取り組み、全3冊、約1600ページに及ぶ総括報告書の編さんに尽力し、昨年10月の国特別史跡指定に貢献した。

同賞選考委員会(小林達雄委員長、6人)によると、今年度は30~50代の個人から13件の応募があった。8月24日に諮問を受けて選考・審査を行い、小林委員長と会田進副委員長が18日、市役所で柳平千代一市長に答申した。

小林委員長は「『山の民』の営みが茅野市の尖石遺跡だとすれば、『海の民』の生業を象徴するのが加曽利貝塚。ともに縄文時代を解明するうえで双璧をなす重要な存在だが、加曽利貝塚の評価が遅れていた」と指摘。通常は土中で消滅する縄文人や動物の骨などが残る加曽利貝塚は、「縄文人の食生活や生業を明らかにするうえで極めて重要な情報を持っている」とし、膨大なデータをまとめて分析した研究を高く評価した。

西野さんは取材に「大変驚きました。縄文文化の素晴らしさ、魅力は全国各地が魅力を生かして豊かな文化を作ったところにあります。千葉県という地域に根差した研究を評価していただき大変ありがたい」とコメントした。

授賞式は10月6日午前10時30分から、市尖石縄文考古館で行われる。

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