薄削りとハツリ職人技競う 信州鉋楽会が大会

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精神集中し、木面を極限までかんなで薄く削る選手たち

伝統技術の継承を目的に活動する職人らの全国組織「削ろう会」の県支部「信州鉋楽会」は23日、第17回大会を南箕輪村の県南信工科短期大学校で開いた。来年5月11、12日に伊那市で開く全国大会「第35回全国削ろう会信州伊那大会」のプレ大会という位置付けで開催。県内外からかんなによる薄削り技術の部に90人、丸太をまさかりで角材にする技術「ハツリ」の部に10人が出場し、来年の全国大会に向けて弾みを付けた。

さまざまな業種の愛好家が参加。薄削りでは木面を削り、1000分の1ミリの単位で3カ所を計測した平均を算出しながら自慢の腕を競った。

自前のかんなと角材を持ち込み、透き通るような薄さでかんなを掛ける選手たち。栃木県から参加した家具職人の出井博幸さん(41)は「削っている時は無心だが、端から端まできれいにできた時の喜びがこの競技の醍醐味ですね」と話し、全国大会伊那開催を心待ちにした。

全国大会は伊那市民体育館周辺が会場となる。出場者400人の規模で、8000~1万人の観客が見込まれる。

来年の実行委員長を務める中村博さん=伊那市ますみケ丘=は「大会は伊那市の50年の森林ビジョンに通ずる理念で、職人の力で地元の木に価値を付けて資源を活用していくことも目的にしている。県支部の大会も出場者が年々増えており、全国大会に向けて盛り上がっている」と目を細めた。

この日の会場では南信工科短期大学校で開発された薄削りの計測器も試験運用。来年の全国大会で、公式計測器としての活用を見込んでいる。

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