県諏訪児童相談所 昨年度児童虐待相談20%減

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諏訪6市町村と伊那、辰野、箕輪、南箕輪の上伊那4市町村を管轄する県諏訪児童相談所(諏訪市)が昨年度対応した児童虐待相談は274件(速報値)で、過去最多だった前年に比べ20・6%の減になったことが分かった。心理的虐待は高止まりが続いたものの、身体的虐待と保護の怠慢・拒否(ネグレクト)は減少した。

藤沢広信所長が23日、諏訪地方の現地調査に訪れた県議会県民文化健康福祉委員会で報告した。

心理的虐待は前年比10件減の179件。2012年度は35件だったが、翌13年半ばから虐待を受けた子どもだけではなく、そのきょうだいも心理的虐待を受けたとみなすようにした国の方針が影響している。総件数に占める割合は65%に達した。

現地調査で同相談所は、夫婦間の暴力・暴言が子どもの目の前で行われ、心を傷つける「面前DV(ドメスティック・バイオレンス)」の増加も一因として挙げた。身体的虐待は38件、ネグレクトは56件といずれも前年から30件近く減り、前年3件だった性的虐待は1件だった。

主な虐待者は実母が152件と全体の55%、実父が105件と38%を占め、面前DVの増加に伴って近年実父の割合が高まっている。相談の経路別は、虐待を含む児童相談の一時的窓口となっている市町村からが32件減の76件、家族親戚が横ばいの45件、近隣知人が8件増の14件などとなり、親本人から「虐待をしてしまいそうだ」という相談も受けたという。

同相談所は、虐待の早期発見・対応に向けて住民に見守りの目を引き続き求めるとともに、養育の悩みなどを1人で抱え込まず支援機関に相談するよう呼び掛けている。

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