2016年05月31日付

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横断歩道を渡り終えた2人の小学生が、くるりと体をこちらに向けて、頭を下げていった。気持ちがいい。通勤途中にありがちな、もやっとした気分も吹き飛んでしまい、こちらも軽く頭を下げて車を発進させた▼横断歩道を渡ろうとする人がいれば、止まらなければならないのは車の方だ。なのに、丁寧にお辞儀をしていく児童たちを見ていると、どんなに急いでいても、交通ルールを守って安全運転をしなければ…と改めて思う。車を運転する側にしてみれば、子どもたちから交通安全の街頭指導を受けているようなものだ▼通学路になっている市道から県道を経由して、国道の大きな交差点に出ると、そこには通学の子どもたちを見守る人たちの姿があった。天気が少しぐらい悪くても、傘を手に横断歩道の近くに立つ人たち。通りかかる児童らを笑顔で見送っている。手を挙げて、ハイタッチして通り過ぎる子どももいる▼見守りの人たちのにこやかな表情を見ていると、「おはよう、いってらっしゃい」という声が聞こえてきそうだ。あいさつをされた子どもたちも、元気いっぱい応えているのが分かる。児童も見守る人たちも、気持ちよく一日のスタートを切ったことだろう▼車の中で見ているこちらまで、温かな気持ちにさせる朝の一コマだった。お辞儀もあいさつもコミュニケーションの基本。ぎすぎすしがちな世の中の潤滑油にしていきたい。

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