清水庵で発見の石造物3体 キリシタン関連か

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清水庵墓地内の石仏から拓本で浮かび上がった「十字」の形

上伊那地方に残る潜伏キリシタンの記録や痕跡を調べている切支丹遺跡探訪会主宰の向山修さん(85)=伊那市山寺=が、同市手良中坪の清水庵で、キリシタンに関連すると思われる石造物を新たに3体発見した、と発表した。清水庵のキリシタン地蔵は広く知られているが、向山さんは、その両脇の石像と、墓地内の石像から「十字」の彫造を確認。建立理由や当時の信仰を推測し、考察を長野日報社に寄稿した。

清水庵のキリシタン地蔵はかつて、両脇の石像とともに本堂裏に安置されていたが、現在は本堂内に収蔵している。向山さんは「3体の石像が同時に造られたとすれば、中心の一体だけがキリシタン石仏であるはずがない」と考え、研究を始めた。

調査は11月から行い、無住の清水庵を管理する清水寺の住職の協力を得て、研究会のメンバーらと共に本堂内に入り、石像を調べた。向山さんによると、光の当て方を工夫することで、それまで見えなかった「十字」の形が脚部に浮かび上がったという。さらに、本堂の上の墓地内にある石像1体からも拓本により、脚部に「十字」を発見した。

疑問点もあるという。向山さんは「キリシタン禁制の時代に、石工自身がキリシタンで、分からないように彫ったのならまだ理解できる。施主が石工に彫らせたとしたら、キリシタンであることがばれてしまうはずで、そのあたりが不思議なところだ。さらに調べてみたい」と話した。

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