初公表の諏訪湖「透明度」 目標値を維持

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諏訪湖の透明度の経月変化

県諏訪地域振興局環境課は18日、諏訪湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」で住民に分かりやすい水質目標値として新たに定めた「透明度」の速報値を初めて公表した。最新の測定値は12月現在で湖内の環境基準点3地点(湖心、初島西、塚間川沖200メートル)とも1・3メートルだった。同ビジョンでは透明度の目標値を「年平均1・3メートル以上」としている。

測定は各月の第1週に実施している。透明度はプランクトンが増える春に下がり、冬に上がるなど年間を通じて変化する。3月までの測定結果を踏まえた1年間の平均値を算出し、目標値の達成状況を4月に公表する予定。3地点すべてが1・3メートル以上になると、目標達成となる。

これまでの各月の変化をみると、4、5月は暑い日が続いたことからプランクトンが増殖し、透明度が低い状況が続いた。7月は湖心と塚間川沖の2地点、8月は3地点すべてで1・3メートルを上回った。同課によると、7、8月は例年と比べ、プランクトンの量が少なかった。9月は台風21号の通過直後が測定日となり、濁った水が流入したため特に塚間川沖で下がった。

透明度は測定記録がある1977年度以降徐々に改善傾向。2016年度は平均1・3メートル、最高で2・2メートル、最低で0・85メートルだった。諏訪湖流域下水道の整備や下水道の普及などで生活排水に由来する全窒素や全りんが減り、近年は横ばい状況が続いている。信州大学山岳科学研究所の宮原裕一准教授によると、「傾向としては水中の窒素やりんが減り、プランクトンが出にくくなっている」という。

同ビジョンでは、20年後の目指す姿の一つに「泳ぎたくなる諏訪湖」を掲げている。同課は「諏訪湖は数値上では水浴可能な水質だが、泳ぎたいと思うには見た目の問題も大きい。透明度の設定初年度に目標値に達するかどうかは何とも言えないが、COD(化学的酸素要求量)など他の指標の推移もみながら水質改善に取り組みたい」と話した。

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