今年はさえずり少なめ? 塩嶺小鳥の森

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夏鳥の繁殖シーズンを迎え、多種多様な野鳥のさえずりが聞かれる岡谷市郊外の塩嶺小鳥の森内で、今年は一部の野鳥の姿が減っている。同所で探鳥会の講師をしている塩嶺閣の林正敏さん(72)は「今年は小鳥のさえずりが明らかに少ない」と話し、原因として1月末の雨氷被害の影響を指摘する。

林さんは、市が雨氷の被害木の撤去作業を始める前の3月中旬、園路を歩いて双眼鏡で目視できる範囲の樹木の倒木の状態を確認した。被害木は34種1217本を数え、2010年2、3月に2回にわたって発生した雨氷被害の合計24種467本と比べても極端に多く、「過去最大規模の雨氷被害だったのでは」と推測した。

今回の雨氷被害は樹木のこずえに多く見られたため、枝の先端部やそれに近い枝で営巣、繁殖するメジロ、サンショウクイ、コサメビタキなどの鳥や、倒木で明るくなった樹林内の生息環境を嫌うトラツグミ、コルリ、フクロウなどへの影響を予想。繁殖シーズンを迎えた現状について「当たり前といえば当たり前だが、懸念した通りの状況」と語る。倒木の影響ではこのほかに小鳥をえさにする小型の猛禽類の出現が目立っているという。

ただ、倒木は人為的でなく、自然災害によるため「森はゆっくりとだが、間違いなく回復していく。そうすれば野鳥も必ず戻ってくる」と強調する。

森林と野鳥の回復の過程を調べる森林内の継続調査に加え、森の回復力を補うためのクヌギやコナラなどの植樹を進めている。

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