2019年3月6日付

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冬に備えて昨年暮れに物置から出した雪かきが、さして使いもせず、放り出したままだ。確か、今冬の間に1、2回、それも、ほうきで掃いて済む程度の雪をかいただけ。これほど雪の少ない冬も珍しい▼長野地方気象台のまとめによると、今冬(昨年12月~今年2月)の降雪量の合計は諏訪が3センチで、平年の3%。松本も4センチと少なく、中南信地方に比べると一定の量が降った長野にしても74センチで、平年の3割にしか届いていない。北部の山沿いを除き、県内は大幅に雪が少なかった▼気温も高い状態が続き、県内主要5地点の平均気温は、いずれも平年を0・8~1・3度上回った。気象台は今冬の天候を総括し、「冬型の気圧配置が長続きせず、北からの寒気の影響が弱かった」と振り返っている。いわゆる暖冬ということだろう▼「過ごしやすい冬だった」というのは歓迎すべきとは思うけれど、半面で心配もしてしまう。寒気を利用した寒天作りなどの伝統産業は、順調に進んだろうか。シーズンをまだ残すスキー場の状態は。冬の寒さがあってこその暮らしや仕事がある▼新聞の天気欄で週間予報を見れば、晴れや雨のマークが目立ち、まとまった雪の可能性は薄い。冬に山に積もった雪は天然のダムとなり、春から夏にかけて川に流れ、田畑を潤す。「降雪が少なければ凶作」ということわざもあるそうだ。少し気になる今冬の少雪である。

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