諏訪地方市町村議 「なり手不足」打開は…下

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「女性100年会議@諏訪」が2017年に開いた模擬議会。身近な政治に対する女性の関心を高める契機になった

議員のなり手不足解消のキーワードの一つが女性の政治参加だ。諏訪市議選では今回、新人女性の立候補予定者がこれまでに3人と目立つのが特徴。うち無所属の2人は、2017年11月に開かれた模擬議会に参加した。この模擬議会が政治参加への契機になったとも言える。

模擬議会では18歳以上の女性35人が質問者と答弁者に分かれ、子育てや働き方など日ごろ感じていることをやりとりし、暮らしやすい地域づくりを考えた。

主催したのは、市内中心の有志が17年に発足した「女性100年会議@諏訪」。同会代表で諏訪市議を1999年から2期8年経験した佐藤よし江さん(63)は「政治に関心を高めるのが趣旨だった。議員を出すことが目的ではなかった」としつつ、「日々の暮らしが政治であり、国が行う遠い話ではない。こうして女性が出馬するのはよいこと」とする。模擬議会に参加した女性では茅野市議選でも新人1人が立候補予定だ。

県人権・男女共同参画課のまとめだと、17年4月1日現在の県内市町村議会の女性議員の割合は全国を1・1ポイント上回る14・0%。諏訪市議会は現在、定数15のうち2人で13・3%にとどまる。

今回の諏訪市議選では、出馬表明または予定している女性は定数15のうち現職2人を含め5人。市選挙管理委員会によると、1999年の選挙で過去最多の5人の女性が立候補したことがあるが、当時は定数が23だったため、今回は立候補者数に対する女性の割合が高くなりそうだ。

「世の中が少しずつ変わるきっかけになれば」。男女共同参画を推進する諏訪市の団体「いきいき市民推進チーム☆輝くSUWA」の鴨志田明子代表は、女性議員の増加を期待する一人だ。同会は17年と今年2月に市議会との意見交換会を開き、女性の政治参画も話題にした。

意見交換の中で市議会の規則では本会議への欠席理由として出産は認められているが、介護は明記されていないことを知った。鴨志田さんは、欠席理由に介護も必要ではないかと考える。「政治はまだ男性社会。女性議員が増えることで女性が参加しやすくなる議会のルールができればいい」と話す。

諏訪市議会の金子喜彦議長は、女性の政治参画は時代の流れだと受け止める。「育児など男性には目の届かないところもある。女性の実体験に基づく視点は大切」と歓迎する。一方で「女性だからという理由で立候補するのではなく、議員としての力量をしっかり身に付けてほしい」と要望している。

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