諏訪湖の最大水深6.4m 土砂など堆積進む

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県諏訪建設事務所は12日、昨年春に13年ぶりに実施した諏訪湖の湖底調査の結果、最大水深が6.4メートル、平均水深が4.3メートルだったと明らかにした。公称値は諏訪湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」で最大7.2メートル、平均4.7メートルとなっている。前回の2005年の調査時と比べ毎年平均で1センチずつ土砂などの堆積が進んでいる。同事務所は新年度、流入河川のうち6河川の河口部で治水目的のしゅんせつを実施する。

同日、諏訪市の県諏訪合同庁舎で開いた諏訪湖創生ビジョン推進会議で報告した。調査はビジョン策定に向けた懇談会などで学識者や住民らから「諏訪湖がどんどん浅くなっているのではないか」「(2016年の)ワカサギなどの大量死の要因の一つと推測されている貧酸素化の対策のためにも湖底地形データが必要」などの指摘を受けて実施。湖上や上空からの測量や潜水士による湖底のサンプルの採取などを行って調べた。湖底測量は1981年にも行っている。

調査結果で水深を等高線で表し、81年、05年、18年を比べると、水深約6メートルの面積が湖心に向かって縮小していた。堆積が特に進んでいるのは下諏訪町の砥川の河口付近。諏訪市の上川、宮川、鴨池川河口部や諏訪湖ヨットハーバー付近、下諏訪町の承知川河口付近でも堆積量が比較的多めだった。ただ、81年から05年までの24年間の堆積状況は年平均1.5センチで05年から18年までに比べると、堆積速度は鈍化傾向にある。

同事務所は来年度、砥川、上川、宮川を中心に治水のためのしゅんせつを実施し、公共性や緊急性の観点から利水のためのしゅんせつも行う方針を示した。湖心のしゅんせつについては「治水、利水上の問題はない。環境対策を目的とした湖心部のしゅんせつは現在のところ行う予定はない」としている。

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