2019年03月15日付

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長野県は58.6%で飛び抜けての全国一位―。何の数字かと思いきや、日本自動車連盟(JAF)が実施した「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」による停止率という。全国平均8.6%に比べ、いかに歩行者に優しい県民性かがわかろうというもの。この勢いで交通死亡事故ゼロへなだれ込みできないものだろうか▼調査は、JAFの交通マナーに関するアンケートで「横断歩道で一時停止しない車が多い」の回答が9割近くだったのをきっかけに2016年から全国で実施。昨年も各都道府県2カ所、計94カ所で調べた▼長野県に次いで停止率が高いのは静岡県で39.1%。石川県の26.9%と続く。反対に、栃木県の0.9%、広島県の1.0%、三重・和歌山両県の1.4%がワーストだ。この4県で、信号機のない横断歩道を渡るのは不可能に近いのだろうか▼道路交通法第38条では、横断待ちもしくは横断しようとする歩行者がいる場合、車は停止する”義務”があると定め、違反点数は2点、反則金は9000円になる。免許取得者は全員知っているはずの法律だが、JAFの調査結果からは大半が忘れているようだ▼言い古された言い方だが、やはり「人に優しい」「人を大切にする」の意識が法律以前に必要か。全ての歩行者をわが子と思えば運転の仕方も変わろう。交通死亡事故ゼロも見えてくる。

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