沈金ベースに独自技法 石本愛子さん漆芸展

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かんてんぱぱホールで漆芸展を開いている石本さん

漆芸家の石本愛子さん(65)=塩尻市=の「漆芸展」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。伝統的技法の「沈金」をベースに独自の技法を取り入れ、自然風景などを題材にした作品約40点を展示している。12日まで。

1972年に漆工の世界に入り、77年から創作活動を始めた。沈金は漆を何度も塗り重ねた後、線状に文様を彫り、金粉をすり込む技法。石本さんはこの沈金に絵画的な要素を取り入れ、繊細な線とぼかしを生かした彩色で独自の世界を表現し、高い評価を受けている。

同ホールでは10年ほど前から2年1回、作品展を開いている。出身地の北安曇郡池田町に建設される池田町交流センターに納める予定の新作は縦1・8メートル、横3・5メートルの大作で、今回初公開となる。同町の山に咲く山桜をモチーフに春の息吹をやわらかな色彩で描いている。

新たな試みとして透明なアクリル板の両面に漆を施し、立体感を出した作品も展示。日本の伝統工芸である漆を大切にしつつ現代にも通じる作品に仕上げた。

石本さんは「新しいものを追求することは楽しい。自分たちの技術を生かしながら次の時代にどう伝えていくか考えながら取り組んでいる」と話している。

時間は午前9時30分~午後5時。入場無料。

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