SUWAロケットP 集大成の5年目スタート

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5年目のプロジェクトについて説明する中山昇准教授

諏訪地方6市町村や信州大学が取り組む「SUWA小型ロケットプロジェクト」は19日、5年目のキックオフを岡谷市のテクノプラザおかやで開いた。今年は5年計画で進めてきたプロジェクトの最終年度。ロケットの最高速度を「マッハ(音速)超え」とする目標達成を目指して、エンジン開発や機体の強度設計など基礎的な研究を行い、集大成としたい考えだ。

プロジェクトマネジャーの中山昇・信大工学部准教授(48)が、はじめに昨年度の成果を報告。3月に打ち上げた4号機は、安全な打ち上げと機体の回収を重点に置いた結果、「高高度打ち上げに対応した落下位置の予測がほぼシミュレーション通りとなり、うまくいった」と総括した。

続いて、昨年度から2年計画で進めた目標の「マッハ超え」に取り組む今年度のプロジェクトを説明した。機体は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製とし、エンジンは固体燃料と液体燃料の両方を使うハイブリッドロケットエンジンの開発を推進。安全に打ち上げて確実に予想地点に落下させる技術の向上を引き続き重要課題とし、落下シミュレーションの確立やパラシュートなどで減速させるシステムを構築する。

また「SUWAロケット祭り(仮称)」と銘打ち、年間を通してロケットに関するイベントを行う計画も発表。次世代の人材育成を目的に、昨年度に引き続き小中学生対象のモデルロケット作製・打ち上げワークショップなどを行い、宇宙工学や地元企業の魅力を発信する。

音速の壁を突破するには「より高度な技術が要求される」と中山准教授。「要素技術の開発と、その要素ごとの実証実験を行うことが重要」とし、数多くの打ち上げ実験ができるよう検討するという。

今年度プロジェクトリーダーの成田周介さん(37)=ダイヤ精機製作所=は「5年間の活動が良いかたちで報われる結果にしたい。活動を通して子どもたちに、ものづくりの楽しさが伝わればうれしい」と抱負を話していた。

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