2月に「豚コレラ」宮田の養豚場 経営再開へ

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経営再開に向けて動き出した宮田村の養豚場

家畜伝染病「豚コレラ」が2月6日に確認され、全2444頭を殺処分した宮田村の養豚場が、経営再開に向けて動き出した。国が「封じ込め期間」とする90日間が経過し、堆肥舎に残っていた堆肥の検査で陰性反応が確認された。養豚場は県や村と協議を進め、6月上旬に試験的に豚を仕入れる。検査を継続しながら8月中旬の出荷を目指す。

養豚場では2月6日、愛知県豊田市の養豚場から搬入された子豚から豚コレラの感染を確認。全頭殺処分した豚と豚舎内のふんなどを敷地内に埋却した。28日間にわたり同村と駒ケ根市の2カ所で畜産関係車両の「消毒ポイント」を設置し、3月9日に一連の防疫対策を終えた。

堆肥は豚コレラ発生前の豚のふん尿で作り、堆肥にする予定だったふん尿とともに堆肥舎にあった。大量で埋却処分できなかったため、シートで覆って発酵させ、消毒した。県伊那家畜保健衛生所(伊那市)が今月10日に堆肥の数カ所からサンプルを採取。13日に県松本家畜保健衛生所(松本市)で遺伝子検査を実施し、陰性を確認した。畜舎8棟の消毒は国が基準とする計3回を超え、養豚場が自主的に週1回行ってきた。

県や村によると、養豚場は6月上旬に試験的に約150頭の豚を2回に分けて仕入れ、各畜舎に入れて飼育する。2週間後に遺伝子検査で陰性と確認できれば、本格的な経営再開に乗り出す。

村は2016年にふるさと納税の返礼品として、養豚場が出荷した豚肉を使った「しゃぶしゃぶセット」を登録。人気のある返礼品だったが、豚コレラ発生直後に申し込みの受け入れを中止した。出荷後に受け入れの再開を検討している。

小田切康彦村長は経営再開に「感慨無量」と喜び、「慎重に検査し、十分に安全性を確認しなければいけない。村で唯一の畜産業なので、養豚場と連携しておいしい豚肉をPRしていきたい」と話した。

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