ライチョウ剥製宮田村に戻る DNA鑑定終え

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環境省による調査を終えて宮田村教育委員会に戻されたニホンライチョウの剥製

宮田村宮田小学校が所蔵し、中央アルプスで絶滅前に生息していたとされるニホンライチョウの剥製が22日に環境省から村教育委員会に戻されたことが23日、村教委への取材で分かった。村教委は夏に村役場で一般公開し、その後、同校で教材として活用していきたいと考えている。

中アでは、ライチョウは絶滅したとされていたが、半世紀ぶりに昨年、雌1羽が発見された。環境省が生息地の復活に向けた事業を進める中で、同校が保管していた剥製を確認。国立科学博物館(東京都)によるDNA鑑定の結果、北アルプスなどの山域に生息するライチョウの遺伝子に近いと判明した。

村教委や同校の希望で戻ってきたライチョウは冬の白い毛に包まれ、胸を張って立っている。土台のラベルには「産地 西駒岳」と記され、採集時期は書かれていない。 同校にはツキノワグマやリスなど多くの剥製が保管され、ライチョウと同様のラベルが貼られた剥製には採集時期が1921、22(大正10、11)年と記されているという。

村教委文化財担当係長の小池勝典さんは「ライチョウも100年近く前に採集されたものではないか」と推測。宮田尋常高等小学校(現宮田小)は22(大正11)年に全焼し、校舎を建て直した。同年の村会決議書に同校の備品購入費として「博物標本費」と記され、「備品をそろえるため、剥製を一括で購入した可能性が高い」と話す。

村は、村議会6月定例会で補正予算案の議決を経て、ライチョウの剥製の特注ケースを業者に発注。ケースに収めて7月ごろに村役場で一般公開する。その後、小学校へ戻す予定だ。小池さんは「全国的にも貴重な標本。郷土の誇りになり、将来も大事に伝えていきたいものの一つ」と語った。

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