2019年06月01日付

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「コラボレーション」という言葉がある。異なるジャンルの人や団体が連携して何かを作り上げることを言う。和訳すれば「共演」「合作」などの言葉があてはまるだろうか。新たな何かが生まれる新鮮さや楽しみがある▼下諏訪町の諏訪湖畔にあるハーモ美術館できのう始まった企画展もその一つだろう。題して「芸術とフラワーデザイン展」。館が所蔵する油絵や彫刻、版画といった美術品と、そこから着想を広げて出来上がった花の創作作品を同時展示している▼館内を歩いて美術品と花の共演を見て回った。素朴派画家アンリ・ルソーの油絵には、絵柄である輪舞の喜びを象徴するクレマチスが印象的な作品が並んだ。シャガールの版画には、描かれた聖堂を表現した曲線の葉が際立つ作品が添えてあった▼演出に感動したのは、2階の窓辺に飾られたフラワーデザインだった。コチョウランやアジサイといった花をあしらい、動きのある草花の葉が盛り込まれていた。館内から見られる富士山の風景を題材にした作品だそうで、重ねて見ると趣深い景色が眺められる趣向である▼花の作品を手掛けたのは、国内外で活躍する真子るみ子さん(東京)。「自由な見方で見てくれればいい」と言っていた。美術作品と花の作品。そんな区分けをして見る必要はない。合わせて一つの作品として観賞すれば、楽しみが深まっていくはずだ。同展は6日まで。

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