2019年06月11日付

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「選挙へ行かず、政治に対して文句を言う人がたくさんいると思う」。なかなか手厳しい。伊那市選管が4月の県議選に合わせて行った高校生の投票事務従事者へのアンケートである▼同市区の投票率は過去最低の51.30%だった。有権者の2人に1人程度しか投票に行っていない計算になる。今回の県議選に限らず各種選挙で投票率が伸び悩む中、それで文句を言うのは筋違いと感じたのだろうが、低投票率の一因は若者の投票率の低さであることも忘れてはならない。これから有権者になる高校生にはぜひ反面教師にしてほしい▼と思ったら、こんな意見も。「投票に来ていたのはお年寄りが多くて、若い人が少なかった」。そして、「若い人が投票に行かなければお年寄り中心の政治になってしまうかもしれない。すべての人が投票すれば若い人からお年寄りまで住みやすい世の中になると思う」▼以前、小欄でも有権者に占める高齢者の割合が増えることで政治への影響力が強まるシルバー民主主義という現象を取り上げたことがあった。若者自身がこうした問題意識を持ったことは将来に希望を感じる▼伊那市議会は7月に伊那西高校の生徒との意見交換会を開くという。市議会としては議員のなり手不足解消という側面はあるが、若者の政治への関心を高めようという意味では通底する。地道な取り組みだが、若者の意識を変える一歩になればいい。

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