再興の梵鐘響く 諏訪の善光寺で突き初め式

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供出以来の梵鐘再興を喜んだ善光寺の突き初め式

諏訪市南真志野の善光寺(加藤聖麟住職)は9日、再興した梵鐘の突き初め式を行った。鐘楼門として建てられた2階造りの山門に、戦時中に供出して以来の新たな鐘を設置。矢澤敬正総代主務(73)や前任の総代を含め役員8人が突き、地域に響き渡る鐘の音や余韻を聞き、喜びをかみしめた。

同寺の山門は、江戸後期の建造で諏訪市の有形文化財。檀徒から新しい鐘の寄贈の申し出があり、昨年から再興に動きだした。梵鐘は銅とスズ製で、サイズは直径2尺5寸(約95センチ)、重さは135貫(約506キロ)。京都市の梵鐘製造会社で型に流し込む工程も見学し、山門の補強工事をして、5月の大型連休後に設置した。鐘は、門の下で綱を引くと滑車とワイヤで撞木が振られて突く仕組みになっている。

前総代主務の藤森剛さん(75)は「京都で梵鐘の重要な作業も見られて感激した。総代や世話人に恵まれ再興でき感謝したい」。今年から主務を務める矢澤さんも「檀家の尊い寄贈で、長い間の念願がかなった。大事に受け継ぎたい」と喜んでいた。

山門前の石段を補修し手すりも付けた。鐘は午前9時~午後4時に突ける。加藤住職は(48)は檀徒の篤志や協力に感謝し「菩提寺への気持ちのこもった梵鐘を後世に末永く引き継ぎ守っていきたい」と話していた。

8月の広島と長崎の原爆投下の日と終戦の日は、諏訪仏教福田会の活動に合わせて慰霊の鐘を鳴らす。

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