高校の将来像 「多様な学びの場」配置が軸

LINEで送る
Pocket

上伊那地域の高校将来像に関して県教委に提出する意見提案の素案が示された協議会

産学官民の代表者でつくる上伊那地域の高校の将来像を考える協議会は21日、7回目の会合を伊那市内で開き、上伊那地域(旧第8通学区)の高校の学びのあり方と学校の配置に関する、県教育委員会への意見提案の素案を事務局が示した。子どもたちの多様なニーズに応える「多様な学びの場の配置」を軸とする内容。少子化の進展が見込まれる中で、一定規模を維持していく都市部存立普通校が必要とし、総合学科高校も「設置が望ましい」とした。

協議会は28日の次回会合で案としてまとめ、意見募集や修正を経て秋にも県教委へ提出したい考え。県教委は、来年3月に策定する再編・整備計画(一次分)に、地域意見を踏まえた上伊那の計画を盛り込む方針だ。

2030年の上伊那の中学卒業者数は、17年の8割程度まで減少すると予測されており、素案には「少子化は不可避」と明記。他の通学区へ進学する流出者が流入を上回っていることも地域の課題とし、「魅力や求心力」のある多様な学びの場を配置していく必要性を挙げた。

その上で、規模の大きさを生かして高度な学びや広範な学びができ、切磋琢磨できる環境や部活動にも選択肢がある都市部存立普通校が必要と強調。中山間地存立校は「単独の学校として存続」し、地域と密着した学びを進めていくべきとした。

将来を明確にしながら実現にふさわしい科目を選択・学習する総合学科は南信地方の高校には未設置。中高生からの意見聴取でも、興味がある授業を選択できたり、将来の目標を見つけられたりする学びの場がほしいとの声が出ており、新設が望ましいと素案に反映させた。

協議会は、県教委の第2期高校再編を見据え、昨年6月に県内に先駆けて発足。高校同窓会や地域からも意見を聴き、総合学科、総合技術高校の視察もしてきた。委員からは、細部の修正や加筆を求める意見が出たが、骨格についてはおおむね了承を得た。

素案では具体的な校名は挙げていないが、県教委が示す区分では、伊那北、伊那弥生ケ丘、赤穂が都市部存立普通校に、上伊那農業、駒ケ根工業が都市部存立専門校に、辰野、高遠が中山間地存立校に該当する。

おすすめ情報

PAGE TOP