夢枕獏さんら縄文語る すわっチャオで

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トークイベントで縄文時代について語る夢枕獏さん(中)ら

諏訪市博物館は23日、JR上諏訪駅前の公共スペース「駅前交流テラスすわっチャオ」開所記念のトークイベントをすわっチャオで開いた。「陰陽師」シリーズで知られる小説家夢枕獏さんら縄文世界を探究する3人が「出張!縄文探検隊中部高地の縄文の神々」と題し、諏訪地域出土の縄文土器に見られる動物の意匠や絵画風文様などを手掛かりに縄文について語り、約300人が耳を傾けた。

夢枕さんや考古学者の岡村道雄さん、自然派ジャーナリストかくまつとむさんが出演した。3人は2017年秋、縄文文化を知るため同博物館や尖石縄文考古館(茅野市)などを取材に訪れており、その縁で催しが実現した。

夢枕さんは、神前に鹿の頭(剥製)をささげて五穀豊穣(ほうじょう)を祈る諏訪大社の御頭(おんとう)祭に触れ、「狩猟民族が山の神に対して行う儀式だと思う。縄文の名残ではないか」と推測した。諏訪地域から出土した縄文土器にはヘビの意匠が見られることについて、岡村さんは「ヘビは神だった」と説明。夢枕さんは「冬眠するヘビは無限の繰り返しの象徴だった」と述べた。ヘビと同様にカエルも再生の象徴として神と同格にされた―とした。

夢枕さんは、諏訪地域を訪れて御柱を曳(ひ)いたことがあるという。巨木の持つ意味について「神を降ろす『より代』的な役割または人間が神の世界に行く道具のどちらか、あるいは両方を兼ねたようなものでは」と推測。「(諏訪地域には)どんな小さな神社にも御柱が建っている。ずっと続いているのはすごいこと」と話した。

縄文時代の穴場遺跡(諏訪市)の住居跡から出土した遺物から縄文人の精神性を探った。

諏訪6市町村を含む長野県、山梨県の計14市町村は「星降る中部高地の縄文世界―数千年を遡(さかのぼ)る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅」として昨年、日本遺産に認定されている。今回の催しは諏訪市博物館とすわ大昔情報センターが定期的に開く「すわ大昔フォーラム」の特別版として計画した。

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