準グランプリ受賞 諏訪日赤開発の医療器具

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医療機器のチューブをまとめ、固定し、医療現場での患者への処置をスムーズにする器具「まとまるヒトデ君」=画面中央

諏訪赤十字病院(諏訪市)と諏訪市内に生産拠点を持つ精密部品製造のLADVIK(ラドヴィック、東京都)が開発した、点滴や医療機器のチューブ、配線類を束ねる器具が、医療関係者の着眼点を基に生み出された作品を表彰するコンテスト「みんなのアイデアde賞」(日本病院会など主催)で準グランプリを受賞した。すでに同病院で活用しており、ベッド上や周辺のチューブなどがまとまるため、必要な処置が従来よりもスムーズに行えるようになったという。

器具はヒトデのような形状で軟鉄を使用し、塩化ビニールで覆っている。中心部から伸びる「足」は5本あり、8・5~10センチと4・25~6センチの2種類で厚さはいずれも0・45センチ。5本の「足」は曲げたり伸ばしたりが自由。2本の「足」でチューブを束ね、残りの「足」でベッドの柵などに固定して使う。一番長い「足」の先には穴があり、点滴スタンドなどにつるせる。現場の看護師の発案で作品名を「まとまるヒトデ君」とした。

昨年3月から同病院の集中治療室(ICU)で大小5個ずつ計10個利用している。ICUでは、点滴や医療器具など多くのチューブを患者に取り付けている。以前は配線が見分けにくく確認に時間がかかった。処置中に体を動かすと、チューブがベッドの端に引っ掛かって抜けてしまう危険性もあった。塩化ビニールで覆うと、軟鉄の劣化が防げる。70度の一般的な洗浄機を使用でき、感染防止が図られる。

コストや量産面で課題があり、販売の見通しはないが、同社プレス部の榊山豊部長は「医療現場の声を生かしながら、課題を解決していきたい」と話している。同器具はNPO諏訪圏ものづくり推進機構が主催する「医療・ヘルスケア機器推進研究会」と同病院が、院内の医療現場にある課題の解決を目指して製品開発を行う「諏訪赤十字病院分科会」から生まれた。「みんなのアイデアde賞」での受賞は3年連続。7月19日に都内で表彰式が行われる。

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