茅野市小江川氾濫対策 仮設ポンプ運転開始

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上川の右岸から小江川の水を排水する仮設ポンプ(江川橋から上流の右岸を撮影)

茅野市は27日、同市上原の江川橋付近にある上川右岸の堤防に仮設ポンプを設置し、試験運転を行った。上川に合流する小江川の内水氾濫を防ぐ対策で、実際に仮設ポンプを動かして小江川の水を上川に排水できることを確認。同日から供用を開始し、出水期の備えを整えた。

一帯では、台風で水位が上昇した上川の水が小江川に逆流してあふれ、周囲の家屋や店舗など約20戸が浸水する被害が昨年、一昨年と2年連続で発生している。市は昨年4月に小江川の水位上昇を知らせる警報装置を設置し、同年秋には上川からの逆流を防ぐ水門を合流地点に建設した。

仮設ポンプは浸水被害を防ぐ追加対策で、直径50センチの大口径管6基と、直径20センチの小口径管6基の計12基を設置した。発電機6台で稼働させる。小江川に水の吸い込み口を設置し、このうち大口径管は堤防に埋設したボックスを通して堤防を貫き、上川右岸に吐き出す仕組みとなっている。排水能力は12基合計で毎秒3・5トン。このほか、可搬式の緊急排水ポンプ(最大排水量毎秒55キロ)も配備した。

27日は市水道課職員が業者から仮設ポンプの操作方法を学んだ後、水門を閉じて小江川に水を貯め、ポンプの作動確認を1基ずつ行った。最後に大口径6基で一斉排水したところ、3分間で小江川の水位が約20センチ低下した。市水道課の柳沢昭弘課長は「成功。これで出水期に備えられる」と語り、安堵の表情を浮かべていた。

ポンプや発電機はリースで台風シーズン終了後(11月ごろ)に返却する。リース代を含む事業費は約8000万円(うち工事費約2500万円)で市の一般財源で賄う。

市は仮設ポンプ撤去後、常設ポンプの設置工事に入る。水門とポンプが一体となっている「ゲートポンプ」を採用する方針で、排水能力は毎秒6トンとする計画。2020年度末の完成を予定している。

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