秀作48点 松本で現代工芸美術長野会展

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現代工芸賞を受賞した作品「深海に潜む」(中央)を解説する塩澤正信さん(左)

県内在住の工芸美術作家でつくる現代工芸美術家協会長野会の第39回日本現代工芸美術長野会展(長野日報社など後援)が2日、松本市美術館で始まった。会員28人の作品48点を飾る。木、金属、七宝、染織など多様な素材や技法を駆使した立体、平面作品が来場者の目を楽しませている。7日まで。

4月に東京都美術館で行われた同協会の日本現代工芸美術展で入選した作品を中心に披露する恒例の展示。入選作品のうち、塩澤正信さん(45)=高森町=の「深海に潜む」が現代工芸賞を初受賞。日本古来の建造物の装飾に施された木材技術「組子」を使って現代的な創作に挑戦し、未知なる深海生物を表現した。

同美術展は工芸の形式から脱し、現代に生きる作家の感覚を生かした創作を理念に掲げている。長野会展の作品も、滴から多くの生命体が生まれるさまを表した木工作品、砂漠の古びた孤城と老境を重ねた陶磁器など個性豊かな作品が並ぶ。信州の自然をモチーフにした作品も多く見られた。

長野会の木下五郎会長(74)は「長野会は主な工芸の地場産業がないため、偏りのない純粋なアートが集いやすい。今年の作品からは、常に前進して完成度の高いものを目指そうという姿勢が感じられた」と話していた。

開館時間は午前9時~午後5時(最終日は午後4時まで)。会期中無休。入場無料。毎日午前11時から、会員が作品解説をする。問い合わせは同館(電話0263・39・7400)へ。

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