2016年06月28日付

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「パティシエになってみんなが喜ぶようなお菓子を作りたい」。パティシエとは菓子職人のこと。小紙の「ぼくの夢 わたしの夢」でもたびたび登場するようになった▼昔は「ケーキ屋さん」と言ったが、すっかりパティシエという呼び方が定着した。何となくおしゃれだし、華やかなイメージも子どもたちの心を捉えているのだろう▼伊那市の菓子店の女性2人が洋菓子コンクールで上位入賞した。といっても菓子作りではなく、店の飾り付けの技術を競うディスプレイという部門である。作り手が注目されがちな世界だが、2人は「お客さんと直接接することができる仕事にやりがいを感じている」と口をそろえた。「販売員は店の顔。その重要性は作り手と同じ」という同店。どちらが欠けても成り立たない。どの仕事もそうだろう▼先日、職場体験の中学生2人を担当した。記者の仕事を体験してもらおうと、一緒に取材に行き、写真を撮ったり、記事を書いてもらった。後日届いた礼状には「『働く』のは楽しい以外の何かやりがいがなきゃいけないと思った」と感想がつづられていた。働く意義の一端でも感じ取ってもらえたら幸いである▼2人とも第一希望の職種ではなかったようである。実社会でも希望の職に就けるとは限らないが、思いがけない出会いに巡り合うこともある。自分の可能性を狭めず、どんなことにも前向きに挑戦してほしい。

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