野生イノシシ豚コレラ感染 ワクチン散布へ

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県庁と地域振興局をテレビ会議でつないで開いた豚コレラ対策の県特定家畜伝染病防疫対策本部会議

県内で豚コレラに感染した野生イノシシが相次いで発見されている問題で県は24日、県特定家畜伝染病防疫対策本部会議を県庁と地域振興局をテレビ会議でつないで開いた。辰野町と伊那市、諏訪市、塩尻市周辺の山麓でも29日、野生イノシシに食べさせる経口ワクチンを散布することなど、今後の対応を確認した。

県内ではこれまでに木曽、塩尻、下伊那の各地域で計15頭の野生イノシシへの感染を確認。野生イノシシ用の経口ワクチン散布を木曽町と木祖村、根羽村、平谷村で実施した。

塩尻市上西条で感染したイノシシが発見された場所から半径10キロ圏内には養豚場2カ所が含まれていたため、これ以上の拡大を食い止めようと、緊急で上伊那と諏訪でも経口ワクチンを散布することにした。散布箇所の数や散布量などは検討中。

これまでの散布は県の単独事業で、8月からは国の事業を活用して本格散布を進める。県と関係市町村、猟友会などで協議会を立ち上げ、拡大防止に効果的な場所を選んで、100カ所程度に約2000個を散布する予定。

養豚農場に対しては県が防疫体制の確認と指導に当たっている。野生イノシシの侵入を防止する柵については、県と国の事業を活用して早急に設置を進め、市町村にも補助の協力を求めて実質的に農家の負担をなくす方針。ネズミなどの小型野生動物がウイルスを媒介している可能性も指摘されており、外部から専門家を招いて現地指導する。

一般の県民に対しては、県内各地の登山道や遊歩道、公園など53カ所に看板を設置し、感染拡大を防ぐために下山後は靴底の泥をよく落とすことなどを呼び掛けていく。

会議で本部長の阿部守一知事は「養豚農家と多くの県民、行政が同じ方向を向いていかなければ対策の効果を上げていくことは難しい」と協力を求めた。

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