老松場古墳群 前方後円墳を立証へ第3次調査

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伊那市東春近の「老松場古墳群」の第3次調査が今月から始まる。市教育委員会と関西大学文学部考古学研究室が3カ年計画で行っている調査の最終年で、これまでの調査で前方後円墳の可能性が高まっている1号墳についてさらに詳しい調査を進める方針だ。前方後円墳であれば上伊那地方では2例目、南信地方では最古級という。

老松場古墳群は東春近小学校北東側の段丘上にあり、古墳時代後期(6~7世紀)に築造されたとされる古墳が7基ある。このうち6基は円形の円墳だが、残り1基は二つの円形がつながった双円墳とみられていた。

地元では2015年から古墳群を古墳公園として整備していたが、その活動の中で当時の東春近小6年の児童から1号墳は双円墳ではなく、前方後円墳ではないかという疑問が浮上。改めて測量を行った結果、前方後円墳の可能性が出てきた。

これを受けて市教委は同研究室とともに本格的な調査を開始。昨年度の調査では、1号墳が「葺石」で覆われていたことが判明した。葺石は墳丘の表面に敷き詰めて装飾や盛り土の流出を防ぐためのもので、この配置などから前方後円墳であることが確実になったとしている。

今回の調査では、1号墳の前方と後円をつなぐくびれ部を中心に発掘。前方と後円が一体であることを立証し、前方後円墳であることを確定していきたい考えだ。

調査は9月上旬までの予定で、期間中は関連行事も企画。8月24、31日は発掘体験教室を開く。時間は午前10時~正午。対象者は小学4年生~大学生で、定員は1回25人まで。参加希望者は各開催日の1週間前までに市創造館(電話0265・72・6220)へ申し込む。

8月25日は関西大学文学部教授の米田文孝さんと市創造館学芸員の濱慎一さんによる講演会を同市西町の市防災コミュニティセンターで開催。時間は午後1時30分~午後4時。9月7日は現地説明会を開く。時間は午前10時30分と午後1時30分の2回。いずれも申し込み不要。

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