「土石流センサー」開発中 スワリカブランド

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諏訪東京理科大学が中心となって産学公で取り組む「スワリカブランド」で、土石流の危険を察知する「土石流センサー」の開発が進められている。これまでのワイヤを張った土石流検知器とは異なり、音や水位、傾きなどをセンサーで検知し、異常が発生した場合はLPWA(ローパワーワイドエリア)の無線技術を使って携帯などの端末に送信するシステム。9月からは、茅野市内の土石流の可能性がある2~3カ所で実証実験を開始する計画だ。

土石流の発生の可能性が高い場所では、これまで砂防ダムが建設され、ダムが建設できない一部の場所では土石流検知器が設置されてきた。しかし現在の検知器は、張り巡らせたワイヤや光束を用いて土石流の発生を感知するシステムで、枝や動物などの接触による異常発報、土石流の予兆の探知などが問題となっていた。

そこで同大学の小林誠司特任教授の研究室を中心に、音を感知するマイクロホン、水位計、傾きセンサーなどを備えた「土石流センサー」により土石流の予兆を検知する新たなシステムの開発を進めている。

基本的に通常時とは異なる石と石がぶつかり合う衝撃音で、斜面の異常を検知する仕組み。異常が発生した場合は、収集したデータをLPWAで送信。茅野市役所に設置している受信基地、インターネットサーバーを経由して端末機へと送られ、避難指示などに役立てられる。

2018年度に理論構築と特許出願を実施。19年度は実際に機器を開発し、9月からは市内2~3カ所で実証実験を開始。より精度の高い検知器としていく考えで、小林特任教授は「土石流の発生を完全に予知し、防ぐことはできないが、少しでも流域住民の安 全度を高めることにつなげていければ」と話している。

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