茶人愛した名碗展示 サンリツ服部美術館

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「伊羅保茶碗 銘 夏山」などが展示されている企画展

諏訪市湖岸通り2のサンリツ服部美術館で20日、「茶人に愛された数々の名碗」の後期展が始まった。江戸時代初期の書家で陶芸家の本阿弥光悦作の国宝茶碗「不二山」や「赤楽茶碗 銘 障子」のほか、後期では大名茶人が愛した名碗を中心に12点を入れ替え、全39点を展示。時代の変遷とともに茶碗の造形美の移り変わりを感じる展示になっている。9月29日まで。

新たに展示されているのは二代姫路藩主酒井忠以ゆかりの「伊羅保茶碗 銘 夏山」や、楽家三代道入作の「黒楽茶碗 銘 初午」、薩摩藩主島津義弘が朝鮮半島から連れ帰った陶工たちによって作られた「薩摩茶碗 銘 児遊」など。碗だけでなく、箱や包み布なども展示されている。

夏山は灰青色と緑色の釉薬が掛かり、内側には白泥の刷毛目が大胆に施されている。内箱の蓋表の銘は忠以の直筆と伝えられている。初午は四方の胴に高台が付いた馬上杯型で、当時海外から入ってきたワイングラスの影響がうかがえる。光沢のある黒釉を二重掛けして生まれたつややかな肌が特徴だ。

同館の藤生明日美学芸員は「茶の湯から当時の流行も生まれた。茶人たちが愛した名碗を通して、茶の湯の美意識に触れる機会になれば」と話している。

開館時間は午前9時30分~午後4時30分。祝日を除く月曜休館。入館料は大人1100円、小中学生400円。問い合わせは同館(電話0266・57・3311)へ。

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