学生がモニターツアー 観光タクシー実証実験

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駒ケ根市の地場産品「伊那紬」を着て、光前寺の参道で記念写真を撮る跡見学園女子大学の学生たち

県上伊那地域振興局は、8年後の開業を目指すリニア中央新幹線を利用した観光客を上伊那地方に招く目的で、タクシーを使った周遊コース策定のための実証実験を管内で行っている。県と包括協定を結ぶ跡見学園女子大学観光コミュニティ学部(東京都)が協力。磯貝政弘教授と学生6人が、リニアを下車した後の2次交通手段になるタクシーを使った観光地巡りを体験し、県は出た意見を将来的な観光ツアーの商品化に役立てることにしている。

同振興局商工観光課が今年度から始めた取り組み。実験は28日から3日間で実施している。初日は伊那市高遠町で江戸時代に活躍した守屋貞治をはじめとする石工ゆかりの地を訪ねるコース、29日は駒ケ根市の地場産品「伊那紬」を着て、光前寺などを訪ねるコースを回った。30日には伊那市内で意見交換会を開く。

参加した3年生の大野夏未さん(21)は「年齢や趣味などのターゲットを絞ったコースを設けるべき」と提案。1年生の鈴明香里さん(20)は「タクシーは知らない地域を案内してくれるので便利だし、バスや電車より気軽に利用できる半面、学生は料金面を考えるので大勢でなければ利用しない」と率直に話した。

磯貝教授は「駒ケ根の場合、他を圧倒する魅力の中央アルプス千畳敷カールがあり、他の観光地と併せたコース設定は難しい面がある」とし、「長野県のイメージは高原と山岳。伊那谷は観光地としての浸透が乏しく、まずは上伊那地域に『どんな魅力的な観光地があるか』を情報発信すべき」と助言した。

上伊那地方振興局商工観光課では今秋、一般向けのモニターツアーを実施するほか、高遠高校の生徒が参加するツアーを実施。出た意見を参考に来年度からモデルコースを具体化する。県の伊藤慎一朗主事(34)は「国内の主要観光地で定着しているような定額タクシーを生かしたツアーを商品化したい」と述べた。

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