考想・諏訪湖 10、ピアニスト佐田詠夢さん

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古里の諏訪や諏訪湖への思いを語る佐田さん

人気ピアニストで作曲家の佐田詠夢さん(32)は小学校卒業まで暮らした諏訪市を「私の古里」と語る。「まるで海」と感じた諏訪湖と周囲の景色、大迫力の湖上花火大会、湖にまつわる神話など「自慢できるところが本当にたくさんある」と誇らしげだ。特別な思いを寄せる古里「諏訪」、そして諏訪湖への思いを盛り込んだ新曲づくりにも取り組んでいる。

新曲で表現する古里への思い、そこには佐田さんが諏訪で感じた穏やかな雰囲気、出会った多くの人との心温まる思い出、諏訪湖にまつわる神話のイメージなどたくさんの思いを表現するという。7月22日のインタビューでは、諏訪への思いを弾むような声で語り続けた佐田さんは締めくくりに「諏訪湖をイメージした曲をつくりたいという気持ちがふつふつとわいてきました」と透き通った笑顔で答えた。

佐田さんのピアニストとしての原点は諏訪にある。3歳の時に母親の勧めで教室に通い始めた。そこで出会ったのが実力派ピアニストの松崎伶子さん。同教室に毎月、指導に訪れていた。松崎さんが奏でる「宝石を転がしたようなきれいな音色」に感動し、「もっと松崎先生にピアノを教えてもらいたい」と思いを強くした。6歳の時だった。中学入学を機に家族と共に上京し、松崎さんが指導する洗足学園高校を経て同学園音楽大学に進み、首席で卒業した。演奏だけでなく、テレビ番組で司会を務めるなど多方面で才能を発揮している。

そんな忙しい中でも「地元、諏訪での活動はできる限り優先してきた」という。諏訪湖周に点在する美術館、博物館などが連携した企画のオープニングイベントでピアノを奏でたり、諏訪市城南小学校時代の恩師との再会がきっかけとなって諏訪地方の小学校で演奏する機会を設けたりしてきた。佐田さんが子どもの頃に諏訪市の自宅にたびたび遊びにやって来た画家の原田泰治 さんや親交があった医師の小松道俊さんとの思い出もたくさんある。「古里って場所ばかりでなく、懐かしい人がいてくれることも大事。諏訪はたくさんの思い出が詰まった場所であり、同じ思い出を持つ人がいる街」と語った。

幼少の頃から見てきた諏訪湖は「昔と比べるとずいぶんきれいになっている」と感じている。大迫力の諏訪湖の花火を友人に紹介する機会は多く「諏訪湖の花火を超える花火大会を私は見たことがない」ときっぱり。一方で、好きな光景は真冬の諏訪湖でハクチョウが羽を休めている光景という。「いつまでも今の諏訪湖のまま変わらないでほしい」と古里の湖の将来に思いを馳せた。

諏訪湖創生ビジョン推進会議が23日に住民や観光客の諏訪湖への関心を高めようと制定する「諏訪湖の日」(10月1日)の周知を図ろうと、諏訪市湖岸通りのホテル紅やで開くキックオフイベントに特別ゲストとして出演する佐田さん。ピアノ演奏やトークを通して諏訪湖への思いなどを語る。参加費は無料。

問い合わせは同会議事務局の県諏訪地域振興局企画振興課(電話0266・57・2901)へ。

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