岡谷市旧庁舎どう使う 大学院生が成果発表会

LINEで送る
Pocket

成果を発表する首都大学東京大学院生

成果を発表する首都大学東京大学院生

国登録有形文化財で、経済産業省の近代化産業遺産に認定されている岡谷市の旧庁舎の再生や活用を研究課題とした、首都大学東京大学院「建築プロジェクト特別演習」の成果発表会が2日、旧庁舎内で開かれた。約25人の院生が現状分析に加えて、観光拠点や商業施設、市民活動拠点などへの活用案を発表した。

のグループは旧庁舎について、県道に面した正面側など「竣工当時の状態が保たれている箇所は保存、価値はあるが欠損のある部分は復元」、庁舎使用時の改装などで「価値があまりない箇所は改修を行い価値を付加する」と評価。中でも外壁に使用されているスクラッチタイルは「歴史的価値があり、時間がたつごとに魅力が増すエイジング効果が大いに期待できる」と指摘した。

活用提案では、観光拠点として「1階に観光案内所と土産物店、2階はレトロな文化を体験できるプチテーマパークに」といった案や、レストランやバー、カフェの設置案も。さらに宿泊施設としての利用や地域交流拠点、市民の生涯学習拠点などとする利用案も提案された。現在は二つの建物に連動性がない旧庁舎とカノラホールを連結させ、旧庁舎をリハーサル室として活用したり、中庭を屋外コンサートができる空間に整備する提案もあった。

指導教官の一人で同大学院都市環境科学研究科建築学域の山田幸正教授は、「演習のテーマとしてぴったりだった」と旧庁舎を選んだ理由を説明。同市が市制施行80周年記念事業の一つとして開いた旧庁舎見学会に合わせて発表会を企画した。発表会には20人余りの市民も参加。院生らの発表に耳を傾けた女性の一人は「市民も本気になって活用策を考えていかないと」と感想を話していた。

旧市庁舎は1936年に完成。製糸家の尾澤福太郎が市制施行を記念して寄贈し、87年まで市役所として使用された。その後、岡谷消防署が昨年3月まで消防庁舎として使用。現在は、施設管理を兼ねて国際交流センターが事務所として一部を利用している。市は今後の活用方法について検討しているが白紙の状態だ。

おすすめ情報

PAGE TOP