「小津と蓼科」で映画撮りたい 仏の監督来訪

LINEで送る
Pocket

無藝荘を訪れたヴァンサン監督

小津安二郎監督を敬愛するフランス人映画監督、パスカル=アレックス・ヴァンサンさん(50)が22日、小津監督が晩年の仕事場とした茅野市を訪れ、小津安二郎記念・蓼科高原映画祭や小津監督が過ごした無藝荘などを視察した。小津監督を理解する上で「欠けていたパズルのピースが見つかった」と語り、小津監督と蓼科に焦点を当てたドキュメンタリーの制作を希望した。

ヴァンサン監督はパリ在住。18歳の時に大学の授業で小津監督の「東京物語」に出合い、日本の古典映画をフランス人に紹介する映画配給会社に勤務。美輪明宏さんのドキュメンタリーを撮影し、現在はアニメ監督の故今敏監督を描く作品を制作中という。

今監督のドキュメンタリー撮影で来日していたヴァンサン監督の蓼科訪問は、通訳の手塚さゆりさん=伊那市出身=の提案で実現。22日は映画祭顧問の北原克彦さん(71)の案内で新星劇場や、小津監督と脚本家野田高梧が歩いた「小津の散歩道」を訪れた。

無藝荘でインタビューに応じたヴァンサン監督は、「小津映画は難解ではなく誰にでも理解できるように作られている。彼の撮影方法は今までにないもので映画の歴史を進歩させる役割を担った。映画の研究者でありまさに天才だ」と語り、フランスで小津監督が高く評価されている現状を説明した。

その上で、小津映画のフランス版ポスターを映画祭に寄贈する意向を示し、「小津とフランス人」をテーマにした講演会への協力も申し出た。さらに「『小津と蓼科』というタイトルのドキュメンタリーを撮ってみたい」と話していた。

おすすめ情報

PAGE TOP