伊那のグルメ横丁 小料理屋「ひとこえ」復活

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復活した「ひとこえ」の前で、八木さんに40年前の横丁のにぎわいを語る菅野さん(左)

JR伊那市駅北側の「グルメ横丁」に、小料理屋「ひとこえ」がおよそ40年ぶりに復活し、27日から本格的な営業を始める。プレオープンの24日夜には、かつて同所で小料理屋「一声」を営んでいた母親と一緒に暮らしていた菅野元榮さん(72)=東京都=が招かれ、明かりがともった店と横丁を懐かしそうに見詰めた。

「ひとこえ」の復活は、伊那市の中心市街地で飲食店街の再生に取り組んでいる一般社団法人アスタルプロジェクトが取り組んでいる「グルメ横丁プロジェクト」の一環。同店のオープンで、第1期として計画した5店舗すべてが動き出す。

同法人によると、横丁は1950年ごろに、満州からの引き揚げ者や起業を志す人のために当時の伊那町が店舗兼住宅としてあっせんしたという。

店の前に立った菅野さんは「私が3~4歳の頃から母がここで店をやり、私も伊那弥生ケ丘高校を卒業するまでこの店の2階で暮らした。母が亡くなり、以来、来ることはなかった」と感慨深げ。「まさかこんな風によみがえるとは…。きっと母も喜んでくれていると思う」と笑みを浮かべた。同法人の八木択真代表は「この雰囲気も店の名前も残したいと思った。ちゃんと歴史をつないでいきます」と話した。

復活した「ひとこえ」は内部が改装され、1階のカウンターに7席、2階に20席ほどが用意された。得意の魚料理でもてなしたいという店長の高橋英樹さん(50)は「まずは市民の皆さんに親しまれる店に。そして、食べたときに『おっ』て思ってもらえるような料理を出したい」と話している。

営業時間は午後5時30分~11時。不定休。問い合わせは同店(電話090・1828・5551)へ。

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