勇壮な「獅子頭」完成 駒ケ根市市場割区

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完成した獅子頭の初披露を兼ねて大御食神社で行われた獅子舞

駒ケ根市の市場割区大御食神社祭典保存会は28日、地元にある大御食神社の例大祭の獅子練りで使う獅子頭の完成祝賀会を区内で開いた。先立って同神社でおはらいをし、初めての獅子舞を披露。濃い朱色の顔と大きな目が特徴の勇壮な姿を出席者たちの目に焼き付けた。

獅子練りは、田畑を荒らす獅子を酒で酔わせ、同神社に誘い込んで成敗したと伝わる地元の故事に由来。2017年に市無形民俗文化財の指定を受けている。

例大祭は市内の5地域が持ち回りで年番を担当している。市場割区は17年に年番を務めたが獅子練り用の獅子頭を持っておらず、「練習用の獅子頭を本番の獅子練りで使うのは良くないのでは」との反省が残った。そのため、同保存会が「自前の獅子頭」の製作を決定。製作費用を調達しようと18年4月に発足させた「獅子頭購入委員会」が区内約500世帯を回り、そのうち9割から賛同を得て400万円余りの寄付金を集めることに成功した。

同委員会は、1767(明和4)年に氏子が同神社に寄進した現存品をモデルに、富山県南砺市の井波彫刻協同組合に獅子頭の製作を依頼。今年5月、桐を素材とする重さ7キロ以上の完成品が出来上がった。

想定以上の多大な額となった寄付金によって「区民の絆」を再発見できたという同委員会の北林委員長(72)は「獅子頭の製作のために多くの人が協力してくださったのはうれしいこと。市場割区自前の獅子頭をお迎えできて本当に良かったなあ」と感慨深げに語っていた。

獅子頭は、11月開催の地元住民の交流会でも公開。同区が次に例大祭の年番を務める3年後に初めて、区内で獅子練りをする予定だ。

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