白樺湖畔の大規模廃屋ホテル 撤去進む

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茅野市郊外の白樺湖畔に残る大規模廃屋「白樺湖ホテル山善」南館の撤去工事が進んでいる。地上6階だった建物本体は半分の高さまで取り壊され、10日ごろに全部が撤去される予定。建物に遮られていた蓼科山や白樺湖の景観と日当たりが“復活”してきており、地元関係者は「こんなにいい場所だったのか」と、うれしそうに話している。

山善は2007年3月に裁判所の破産開始決定を受け、10年6月に破産終結。白樺湖西側の玄関口に位置する地上6階、地下1階(延べ床面積約4360平方メートル)の「南館」は蓼科山と白樺湖の景観を遮っていた。建物の撤去は裁判所の収去命令などを踏まえ、地権者の柏原農業協同組合が山善に代わって解体・撤去する強制執行で、5月の連休明けに着工した。

柏原農協などによると、解体工事は信州タケエイ(諏訪市)が請け負い、取り壊した建物を鉄骨とコンクリートに分別処理した上で搬出している。南館の敷地は11月いっぱいで更地になる予定だ。

南館近くの観光関係者は「(店舗から)初めて白樺湖が見えた」「蓼科山と白樺湖を一望する第一級の場所だ」などと明るい顔つきで語った。ペンションなど小さな物件の商談や購入の動きも出てきたという。柏原農協の篠原権蔵代表理事(64)は「リゾートとしていい環境を維持していけるようにやるべきことをできる範囲でやっていきたい」と話している。

跡地利用については、茅野市が南館跡地と隣接の白樺湖観光センター敷地や駐車場を含む約3万平方メートルを柏原農協から借り受け、環境整備事業を行う。国土交通省の社会資本整備総合交付金を活用し、蓼科山や白樺湖の眺望が楽しめる観光交流拠点として公園や駐車場などを整備する計画で、2020年度中の事業着手を目指している。

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