整備の大切さ再確認 進徳の森で体験学習

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切った枝を整理する高遠中学校の1年生

伊那市高遠中学校の1年生50人は10日、林業遺産に登録される同市高遠町の「進徳の森」で森林体験学習をした。NPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会をはじめ、市や市振興公社、県、森林組合などの関係者の指導で、グループごとに枝払いや玉切りなどを体験。日本初の林学博士・中村弥六(1854~1929)が出身地に整備した森での作業を通じ、林業や森林整備の重要性を再認識した。

1911年ごろ、中村家の墓所があった峰山寺(東高遠)の裏山が大雨で崩壊したことから、弥六が土地を購入し、当時は珍しかった外国産の樹木を移植して一帯を整備した。その後、遺族により旧高遠町に寄贈され、弥六も学んだ藩校にちなみ「進徳の森」と命名された。昨年5月に林業遺産の認定を受けた。

同校1年生は学校林で毎年体験学習をしているが、今年度は防災学習に取り組んできたこともあり、進徳の森で初めて行うことにしたという。

生徒たちは周囲を確認してからのこぎりを動かし、枝払い。ひもで束ねて集積場所へ運搬した。急な斜面を何度も往復して山仕事の大変さを実感したよう。休憩時間に大きく成長したヒマラヤスギやユリノキなどを見上げる生徒も見られた。

「進徳の森はきれいに整備されていますが、よりきれいにしようと、森林整備の作業に励みました」と竹内聖也さん(13)。「空気がおいしくて自分も大好きな森。大勢の人たちがこの森を訪れるようになれば」と願っていた。

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