鳥獣被害額5年連続減 上伊那

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県上伊那地方事務所林務課は5日の野生鳥獣保護管理対策協議会で、2015年度の野生鳥獣による上伊那地域の農林業被害額を、前年度比100万円減の1億1100万円余と報告した。5年連続で減少しており、直近9年間でピークだった2007年度の2億1700万円余から、ほぼ半減した。同課は、ニホンジカを中心とした捕獲や防護柵設置が進んだことなどが、奏功しているとみている。

林業被害は、前年度比300万円減の2000万円余で減少傾向が続く一方、農業被害は100万円増の9000万円余で、ほぼ横ばいながらも増加に転じた。加害鳥獣別の被害額は、ニホンジカが4400万円で、全体の約4割を占めた。次いで、カラスなどの鳥類3100万円、ニホンザル1600万円など。前年度と比べると、ニホンジカや鳥類が、それぞれ約500万円ずつ増加し、ニホンザルが約800万円減少した。

市町村別では、伊那市が3700万円、箕輪町3200万円、辰野町1600万円など。伊那市ではニホンジカによる被害が過半数を占めており、箕輪町では鳥類による被害が目立っている。

各市町村では農林業被害を防止するため、有害鳥獣捕獲を積極的に推進している。15年度のニホンジカの捕獲実績は6284頭(目標6170頭)。捕獲目標数を大幅に増加させ、被害額が減少し始めた11年度以降、5年連続で年間6000頭以上を捕獲してきた。県が示した今年度捕獲目標は3141頭。猟友会などからは「昔に比べ、目撃回数が減っている」との声があるといい、県は今年度、伊那市長谷の国有林で、ニホンジカを効率的に捕獲するためのモデル事業を実施する方針。

協議会では、ニホンザルの捕獲目標を、前年度比30頭増の625頭とすることを承認した。

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