茅野市豊平に小水力発電所 地元企業が計画

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小水力発電事業が行われる角名川=茅野市豊平

小水力発電事業の3V小水力発電(茅野市豊平、松本修二社長)は5日、茅野市役所で会見し、同市豊平の角名川沿いに小水力発電所「八ケ岳水力第1発電所」を建設すると発表した。8日に着工し、来年7月の完成と発電開始を目指す。同社によると、市内企業の小水力発電事業は初めてで、松本社長は「地元の水資源を資金として還元し、茅野市や地域に貢献したい」と意気込んでいる。

同社によると、事業地は標高1500~1600メートルの七ケ耕地財産区の管理地。角名川上流の唐沢川から取水し、落差100メートル、延長998メートルの導水管を経て水車を回して発電する。発電機の建屋はりんどう橋右岸に整備する。使用水量は毎秒0・15立方メートル。発電機の最大発電量は102キロワットで、年間だと一般家庭約200世帯分の発電量という。

同事業は2013年、八ケ岳山麓で小水力発電事業の可能性を検討した地元有志の勉強会が始まり。同財産区の合意と資金調達のめどがついたことから、今年1月に会社を設立した。第1発電所は同社第1号の小水力発電所で、総事業費は約2億円。再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用して1キロワット時当たり34円で全量売電し、水利権者の茅野市に使用料、七ケ耕地財産区に借地料を支払う。

5日、市役所で会見した松本社長(65)は「八ケ岳山麓は小水力発電の適地だが地元合意と資金のハードルが高く、これまでは大手資本が利益を中央に持って行く構図だった」とし、「地元の水資源が地域おこしの助けになることを多くの人に知ってほしい」と語った。同財産区の両角利文区長(68)は「地元の土地を有効活用し、地元や茅野市に貢献をしていただきたい」と期待を寄せた。

同社は、2021年4月に御射鹿池下に第2発電所を建設する予定。このほか茅野市内3カ所と県内各所でも事業化を計画しており、発電事業を「5年以内で総計500キロワット規模にしたい」としている。

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