被災ぶどう園の再建支援 JA、市職員ら

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台風19号で被害を受けたブドウ園の再建に向けて作業を手伝うメンバー=21日午前、伊那市西箕輪

台風19号の被害を受けた伊那市西箕輪羽広のブドウ園に21日、JA上伊那や市、みはらしファームの職員ら約50人が集まり、強風で倒れた棚の修復作業などを手伝った。同じく強風被害を受けた近隣の果樹農家らも、仲間を支援したいと集結。園主の山口貴之さん(40)は「言葉にできないぐらいうれしいです」と感謝し、再建への誓いを新たにしていた。

山口さんのブドウ畑は広さ約45アール。10月12日午後の強風で棚が倒壊し、全体の9割がつぶれた。収穫期を迎えていたシャインマスカットも落ちたり傷ついたりし、他の品種も棚の下敷きになった。

同JAはこの日、本所、西箕輪、伊那の両支所から職員を参集。みはらしファーム周辺のブドウ、リンゴ、イチゴ生産者らも加わり、力を合わせて棚を持ち上げた。散らばったつるを束ねて、ほ場と集積場所を何度も往復。山口さんは、風の抵抗を受けにくくするよう来季に向けては棚を分割する考えでおり、重機も入って準備を進めた。

台風19号では、辰野町-伊那市西箕輪の広域農道沿いで農業被害が多発。JAのまとめでは果樹を中心に1億3000万円の被害が出た。みはらしぶどう園は、山口さんを含む6軒のブドウ狩りの受け入れ農家でいずれも被害が発生。受け入れを中止とし、観光面でも打撃を受けた。

「これだけ大勢の方が協力してくれて、棚を持ち上げることができた。人の力、そして温かさを感じています」と山口さん。再建して恩返しすることを誓った。JAは、管内のリンゴ農家の再建に向けても「労力支援をしていきたい」としている。

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