上川スイセン「来春も」 台風被害の畑整備

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台風19号の影響で表面の土が流された上川河川敷で、あらわになっていた球根に土をかける参加者

諏訪市赤沼の上川河川敷にあるスイセン畑を管理する「上川の水仙を愛する会」と赤沼区協議会は23日、台風19号の影響で球根を覆っていた土が流されたのを受け、土を畑に戻す作業をした。一般住民を含め約20人が参加。地表にむき出しになっている球根が隠れるよう丁寧に土をかけ、来春の開花を願った。

畑は松木幸雄さん(故人)が開墾したのが始まり。1963年ごろに同河川敷近くの桜の木の根元付近にスイセンを植え始め、その後、河川敷に規模を広げた。松木さんは生前、「赤沼をスイセンの里にしたい」と畑を作ったという。現在は松木さんの思いを継いで同会の4人が管理している。スイセンと桜の共演は地域の風物詩になっている。昨年にも台風の影響で一部被害が出たが、今回のような大きな被害は聞いたことがないという。

スイセン畑は約150平方メートルで、約25万個の球根が植わっている。台風19号によって上川の水位が上昇した時に表面の土が削られ、球根があらわになった。被害があったのは下流側の約75平方メートル。土で覆われていない球根は、冬期に霜や雪で凍ってしまうと春先に花が咲かないという。参加者は小型のバックホーで掘った河原の土を運搬車や一輪車で運び、スコップやくわを使ってならした。

参加した同会の松木文夫さん(68)=同市赤沼=は「あまりにも被害が大きくて途方に暮れた。区民の人たちの協力があり、作業を無事に終えることができた。今回の作業で来年も咲いてくれれば」と期待した。

松木さんの長女、小野川恵美子さん(72)=同市大手=は取材に、「地区の人が引き継いでくれていてうれしい。台風19号の影響があったが、冬を乗り越えて花を咲かせてくれること願う」と話した。

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