2019年12月6日付

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消費税率引き上げ、東京オリンピックの開催などを背景に、日本では急速にキャッシュレス化が進んでいる。カードや携帯電話があれば現金を持たずとも支払いができる便利な社会に向かっている。気づけばコンビニやスーパーのレジでは、カードや携帯で支払う光景は日常になっている▼そんな中、脅威の普及率を誇るICカードが話題になった。広島県庄原市東城町の商工会が発行するICカード「ほ・ろ・かカード」で、町民約7500人の小さな町の住民約8割が持っているというのは驚きだ▼国のキャッシュレス・ポイント還元事業に認定され、消費税引き上げから9カ月間は通常のポイントと合わせて7%還元となり、消費税負担は実質3%。4月の導入開始からわずかな期間で驚異的に普及し、地域の活性化にもつながっている▼キャッシュレスは便利な世の中を実現するだろう。しかしこれまでは現金がなければ何も買えず、現金で支払ってきたからこそ、ものの価値やお金のありがたみを感じていたはず。キャッシュレス化により、お金のありがたみが薄れないのだろうかと危惧が芽生えた▼キャッシュレス社会に生きていく子供たちはこれからどこでお金のありがたみを学ぶのだろう。お金のありがたみが薄れてしまった人々の生活はどう変化するのだろう。要らぬ心配なのかもしれない。しかし気になっているのはわたしだけなのだろうか。

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