2019年12月16日付

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県南信工科短期大学校が、卒業生を招いたキャリアセミナーを初めて開いた。就職して2年目の卒業生の一人が、在学中にやっておくべきだったと思っていることを後輩たちに打ち明けていた。後悔していることと言ってもいいのかもしれない▼機械・生産技術科で2年間学んだことを生かし、大手の光学・電子機器メーカーで生産設備の立ち上げや保守・管理の仕事をこなしている彼がだ。聞けば、設備の調整で汎用の旋盤や研削盤を使うことはあっても、NC(数値制御)工作機械やマシニングセンタなどは自由に使う機会がないらしい▼技術者として将来、機械設計をするようになれば、部品加工の知識が必要になる。後輩たちに「学校の設備を使えるうちに思う存分に使った方がいい」と伝えていた▼チャンスはあったのに…と悔やむことはいくらでもある。上伊那高校図書館協議会の生徒研究会で図書委員の話を聞いているときにも、そんな気持ちになった。高校時代は図書館を訪ねることもなく、課題として与えられた本を買って読むぐらいだったからだ▼研究会では、上伊那の高校生が選ぶ読書大賞が『かがみの孤城』(辻村深月著、ポプラ社)に決まった。生徒の感想には「同じ世代の話なので共感できた」とあった。同じ本でも読んだときの年齢や心の状態で感じ方は違うものだ。今になって、あの頃読んでいれば…と思う本はたくさんある。

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