2019年12月19日付

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昨年気象災害の最も大きかった国に、日本が選ばれた。スペインで開かれた第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に合わせ、ドイツの環境NGOが公表した。気象災害による死者数や損害額などから評価。西日本災害や台風21号などの豪雨災害、記録的猛暑などに見舞われた日本は前年の36位から一気に順位を上げた▼国内では今年も東北信などで大きな被害を引き起こした台風19号や、千葉県の大規模停電や断水の原因となった台風15号などが続発。被害規模は昨年を上回りそうとの指摘もある▼気象災害の頻発化や甚大化は地球温暖化の影響との見方が強い。原因とされる二酸化炭素の世界の排出量が、2017年から3年連続で増加するとの推計も示された。地球を破壊し、人々を危険にさらすことを示した。恥を知れ―。石炭火力発電を続ける日本に、世界の環境NGOでつくる「気候行動ネットワーク」は2度の「化石賞」を突き付けた▼ノーベル化学賞受賞の吉野彰さんは帰国後の会見で、スウェーデン滞在中の学校訪問に触れ「子どもたちは環境問題に恐怖心を持っていた。解決への道筋をつけることがわれわれの責任だ」と話した▼実効性のある対策を示せないままCOP25が閉幕した。一方、北安曇郡白馬村は今月、「気候非常事態宣言」を表明した。未来を担う若者が抱く危機感に、社会がどう応えるのかが問われている。

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