広島の高校生が描いた原爆の絵 諏訪で作品展

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始まった広島市の高校生が被爆者の証言を聞いて描いた作品が並ぶ絵画展

広島市の高校生が被爆体験者の証言を聞いて描いた絵を並べた「広島の高校生が描いた原爆の絵画展」が20日から、諏訪市駅前交流テラスすわっチャオで始まった。証言を基に惨状をリアルに描いた複製画63点を展示した。核兵器廃絶を願う諏訪地方の個人や団体の関係者でつくる実行委員会が核兵器や戦争の悲惨さを知ってほしいと、県内で初めて計画した。

被爆者が高齢化する中、後世に悲惨な体験を語り継ごうと、広島平和記念資料館が2007年度から広島市立基町高校創造表現コースの生徒と絵画制作を始めた。生徒は証言者と何度も打ち合わせを重ねて制作し、これまでに137点の絵が完成しているという。今回は同資料館から借りた。

絵の大きさは53センチ×42センチで説明文を含めてA2判サイズ。やけどを負った大勢の人が水を求めて川に入る絵には「本当に地獄のよう」と説明文がつづられている。焼却のために被爆死した遺体が並ぶ絵や、顔が判別できないほど焼けただれてしまった人の絵など惨状が生々しく描かれている。作者の生徒や証言者のコメントも添えてあり、生徒の一人は「悲惨で恐ろしい場面を描くのはとても大変だった」と振り返っている。

来場した諏訪市の70代の女性は「伝わってくるものがある。胸が痛い」。日本郵船の船乗りだった父親が広島で被爆している後藤茂実行委員長(78)=同市湯の脇=は「写真とはまた異なり、訴えるものがある絵。多くの人に見てほしい」と話している。

22日までで入場無料。21日午前10時からはみんなで合唱する「うたごえ」があり、「原爆を許すまじ」「折り鶴」などを歌う。展示時間は21日午前9時~午後7時、22日午前9時~午後5時。

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