「昆虫食の文化」菓子で 上農高加工班

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試作品を食べ比べながら開発を進める加工班の生徒たち

試作品を食べ比べながら開発を進める加工班の生徒たち

上伊那農業高校(南箕輪村)の加工班が、イナゴや蜂の子などの昆虫食の文化を若い世代に伝え残していこうと、菓子作りに取り組んでいる。生徒らが選んだ昆虫菓子は「かりんとう」と「べっ甲あめ」。秋の文化祭で売り出せるような商品にすることを夢見ながら、試作を重ねている。

生徒らは伊那市上新田で珍味食材を取り扱う塚原信州珍味の塚原保治さんを講師に招き、昆虫を食べる文化や昆虫食の可能性を学習。菓子作りを一緒に考えている。伊那谷の食文化を生徒たちに教える塚原さんは「虫を食べる文化を学ぶ中で、自然を大事にすることや環境を考えることもできる。虫というと害虫を連想しがちだが、共存することも考えるようになってほしい」と願う。

7日には、班員10人が実習室に集合。昨年秋から取り組んでいるかりんとうに工夫を加えた3年生は、ゆでて乾燥させたイナゴを粉末にして、生地に混ぜて作ったり、粉末にせずに生地を巻いて揚げたりして、味や食感を確かめた。

1年生はべっ甲あめに初挑戦。「伊那って化石が出る場所があるでしょ。化石に関連付けたお土産になればいいと思う」「琥珀(こはく)をイメージして、色にもこだわったんです」とまずまずの出来栄えに満足そうだった。

乳製品や地粉を使った料理を考え、レシピコンクールなどに挑戦しているという同班。3年生で班長の松崎保乃夏さん(17)は「昆虫食は失われつつある地域の大事な文化だと思う。途絶えさせないように、いろいろな食べ方を考えてみたい」と話す。指導する生物科学科の小田切貴志教諭は「生徒たちは塚原さんと連携して食虫文化を若者にも広く伝えたいと考えている。これが商品開発につながるかもしれない」と期待している。

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