三澤勝衛著作の解釈本 諏訪出身志村さん 

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自費出版した「三澤勝衛『風土産業』を読む」を手にする志村さん

自費出版した「三澤勝衛『風土産業』を読む」を手にする志村さん

諏訪市生まれで、川崎市在住の元高校長志村明善さん(80)が、旧制諏訪中学校(現諏訪清陵高校)で地理を教えながら研究者として活躍した三澤勝衛(1885~1937年)の代表的著作「風土産業」をテーマにした本を自費出版した。旧仮名遣いや旧字の多い同書を読みやすいよう現代文にして掲載し、自らの考察を添えてまとめた。「『風土産業』は発表から80年がたっても内容が新鮮で、本物の学問が詰まっている。多くの人が読むきっかけにしてほしい」としている。

「三澤勝衛『風土産業』を読む―未来をひらく真の地方振興の道―」と名付けた本は新書判、350ページ。前半部分では同書の旧字を新字体に改め、分かりにくい部分に注釈を加えるなどした上で、文章そのものは変えずに全文掲載。「風土とは大地と大気の接触面である」という定義や、「真の地方振興は風土を基調とする産業を興すこと」といった三澤の主張を紹介した。後半部分は志村さんによる同書の解釈を載せている。

志村さんが「風土産業」に本格的に接したのは12年ほど前。読み進むうちに新鮮で独創的な内容に驚き、「読むたびに新たな発見があった」。手元に置いて気軽に読める本にしたいと、この10年余にわたる自らの解釈を加えて出版した。志村さんは「現代日本の課題に対して正しく、適切な示唆を与える内容で、学ぶべきことが多い。気軽に先入観なしで読んでほしい」と話している。

あざみ書房(下諏訪町)から発行した。定価850円。県内各地の公立図書館などに寄贈するほか、希望者には実費で分ける。問い合わせは志村さん(電話044・877・9441)へ。

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