歌舞伎俳優の市川笑野さん 岡谷太鼓と共演

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30、31日の浅草公演に向けて練習に励む岡谷太鼓保存会の出演予定の皆さん=2019年12月22日、太鼓道場「鼓鳴館」

岡谷市出身の歌舞伎俳優で女形の市川笑野さん(40)が、同じく女形の中村芝のぶさん(52)と共に30、31日に東京・浅草公会堂で開く自主公演「梅笑会」で諏訪大社の祭神を題材にした「タケミナカタ」を披露する。岡谷太鼓保存会や木やり衆が登場する構成、演出で、出演予定の保存会の打ち手たちが熱心に練習を重ねている。

「タケミナカタ」は市川さんが2017年9月に岡谷市のカノラホールで開いた第5回舞踊会が初演。歌舞伎界に入って20年の記念公演に「古里の諏訪の信仰や風土を表現できる作品をつくりたい」と創作した。高校時代まで岡谷で太鼓を習っていた経験があり、保存会側に打診し、共演が実現した。市川さんが神降ろしの巫女とタケミナカタの二役を演じる。岡谷太鼓の打ち手たちは共演のほか、市川さんの衣装替えの間、太鼓を豪快に打ち鳴らす。

出演予定の20~50代の19人は19年の太鼓祭り終了後の同年9月から練習を重ねている。本番は両日とも舞台に立つ。現在は週1回、岡谷市成田町の太鼓道場「鼓鳴館」に集まり、岡谷公演の映像や資料を参考にしながら、腕を磨いている。

技術部顧問の原山日出男さん(50)=同市長地鎮=によると、「同年11月頃からようやく形になり、その後は精度が高まっている」といい、「笑野が子どもの頃から一緒に太鼓を打ってきた縁。彼の晴れ舞台をしっかりと盛り立てたい。プロの舞台に立たせてもらう経験はとても貴重。今後の技術向上の糧にしたい」と意気込んでいた。

公演では、武田信玄と上杉謙信の対立を題材とし、諏訪湖の御神渡り伝説と八重垣姫の情念が織り成す作品(義太夫)「本朝廿四考・奥庭狐火の段」も行われる。演目は全3作。尾上右近さん(27)が特別出演する。

開演は30日午後6時からと31日午後1時から。市川さんは「岡谷太鼓保存会、諏訪大社木やり衆の力添えをいただき、浅草公会堂の舞台で諏訪の心を表現したい」と抱負を語った。

入場料はS席1万円、A席8000円、B席6000円。問い合わせは笑野の会(電話090・4849・0007)へ。

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