2020年1月14日付

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伊那谷では、東の空と西の空を結ぶような飛行機雲が何本も見える日がある。平行だったり、斜めに交差していたり…。冬場の方がよく出現するように思う。たまに、今まさに飛行機雲を作っている飛行機の機体が見えることもある▼空には飛行機の航路があって、毎日何便も飛んでいるはずなのに、飛行機雲は出る日と出ない日がある。きっと大気の状態が影響しているのだろう。実際、10日の午後は4本の筋が見えていたのに、次の日の午後は真っ青な空だけで、航跡は見当たらなかった▼宮田村出身の現代画家、そらみずほさんが、故郷の空を描いたアクリル画「明日へ」が、紙の専門商社の2020年版カレンダーの一つに採用されている。子どもの頃から空が好きで、趣味で空の写真を撮っていたというそらさんが、撮りためてあった伊那の空の写真を基に描いた作品という▼描かれているのは夕暮れ前の青と茜色が混ざり始めた頃の空で、優しい色使いとともに真っすぐ進んでいく飛行機雲が印象的だ。以前、インタビューで「伊那で見る飛行機雲は超きれいだと思う。これ、他の地域だとないんです。私の空にはよく出てきます」と話していたのを思い出す▼どこからどこに行くのだろうか―と想像するのが楽しい飛行機雲。カレンダーに描かれているそらさんの飛行機雲には、あしたへと続く空を、あしたに向かって飛ぶ姿を重ねているそうだ。

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