2020年01月24日付

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観光地には自然の豊かさや歴史、文化などの特徴がありその地域に息づく良さが感じられるのが魅力。ごみのポイ捨てやマナー違反が目立つと旅の楽しみも半減してしまうだろう▼大混雑やマナー悪化などを引き起こすオーバーツーリズム(観光公害)。外国人旅行者が増えている国内外の行楽地ではさまざまな取り組みが進んでいる▼茅野市奥蓼科の農業用ため池「御射鹿池」は紅葉シーズンなどに大勢の観光客が訪れ、渋滞や路上駐車が発生しているという。日本画家東山魁夷の作品「緑響く」のモチーフになった場所で、緑の木々が描かれた作品は静寂という言葉がぴったり。地元では来訪者の満足度を高める模索が始まっている▼国内有数の観光都市・京都市。舞妓の姿が見られる東山区の通りでは、マナー違反を注意する看板が立てられているが、効果は出ていないそうだ。こうした看板は景観を損ねるとの指摘もある。以前、海外の人気美術館は予約制を導入しているとの話を聞いた。落ち着いた雰囲気の中で楽しんでもらうにはどんな工夫が必要か。「来る者は拒まず」ではやっていけなくなるのかもしれない▼観光客の増加は地域経済を潤すが特徴的な景観を阻害してしまっては元も子もない。県内ではオーバーツーリズムはまだあまり見られないようだが、観光客が増えるようなら「持続可能な観光地づくり」のあり方にも目を向けたい。

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