2020年1月26日付

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「その目はどこまでも寛大である」「その笑顔は何者をも幸福に誘う」。箕輪町で1月17日に開いた「育メン・家事メンフォトコンテスト」審査会に出品された作品に写る育メン・家事メンの姿だ。祖父もいれば、父親もいる。武骨な男たちが柔和な表情を見せ、見る者の心を和ませる▼フォトコンテストは、男女共同参画社会を推進する同町が機運を高め、広めようと昨年度から始めた。美しい風景でも女性でもない、男たちをモデルにしたある種異色のコンテストだ。育児に家事にといそしむ男たちの献身的でほほ笑ましい姿にあふれている▼かつて育児や家事は「女性の役割」とされ、男性が入り込むには困難さがあった。根拠のない性差による役割分担が綿々と続き、「男のくせに」や「男は仕事、女は家庭」など、周囲の雑音や因習が長らく男たちから家事や育児を遠ざけていた▼育メン、家事メンは実は昨今の「男は仕事、女も仕事」の時代の変化に付いていけない男たちへの警鐘だったのではなかろうか―とも感じる。育児や家事は確かに大変だが、得るものは多い。自らの足元を正視できる機会でもある▼男女を問わず、家庭人ならば家事も育児も、息をするかのようにごく自然な行為であるはず。男性だけにあえて育メン・家事メンと別称を付ける必要のない、夫婦の間で合意形成した役割を分担するのがごく当たり前の社会が望まれている。

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